あのすいません。超個人的な話で恐縮です。最近個人的な事でとても気になるというか、心から離れない事があるのでここでお話をさせて下さい。

私は技術者の端くれです。今の会社(外資系)に働いて早14年。外資系に長期間働くっていうことは、皆さんが持っているイメージとかけ離れているかもしれませんが、長期間働いております。知り合いでも20年,30年働いている方も何人かいらっしゃいます。日本では有名ではありませんが、世界から見ると所謂大企業にあたる会社なのでこんな長期間働くという事が出来るのだと私は思います。

当然ながら、入ってすぐに辞める方もいます。ただ、割合としては少ないです。一度入ってしまえばある程度長期間(5年ぐらい)は働いているようです。業務内容的にも日本に先駆けて革新的な事をしているので、結構目新しい内容の仕事に携わることができるということで、みなさん飽きずに長続きするようです。

本題です。

3,4年程前、私の部下として働いていた人間がまた戻ってきて働き始めました。今度は技術職ではなく営業と技術の中間のようなコーディネーター的な役割です。彼の履歴書を実際に見た事がないのですが36歳にして8,9回の転職歴があり、外資系以外の企業に入ることは既に難しい状況でした。

3,4年前に辞めてからちょこちょことその彼と会うという事を繰り返す中、うちの会社で空きができたので誘ってみたら、少し悩んだものの来ていただくことになりました。仕事内容は米国で買収した製品を日本で展開するという仕事でした。米国と日本ではマーケットの性格が違うというのと、まだまだ古い業界なので新しい手法に関して、みんなが(特に代理店が)入れたがらない商品です。

これから続く1,2年の間に確実のその商品は受け入れられるだろうという認識の中、皆で頑張っていたのですが鳴かず飛ばず。で、結局出戻って来たものの1年もせずにまた辞めるということを彼は決断したようです。私にしてみれば寝耳に水でした。前回は自分の元から。今回は新しい職種を紹介したもののすぐに辞めるということになり、ちょっとびっくりというか、あきれてしまいました。

あなたの人生なのでいいんですけど、私にはちょっと前に情報を流すとかないのかな。。何か情けないというか、私は彼の本当の信頼は得ていなかったんだなと思ったりで口でうまく言えないんですけど、ちょっと私的にはあり得ない行動を取っていただいたなと。。

彼には本当の友達、親友、信頼関係を築けている人は居ないと思います。こんなやり方はちょっとダメでしょう。事前に私に相談というかご連絡をしてもよかったのではないかと。。恐らくは下記のような本を読んだんでしょうね。。

この本の内容に関して読んでは居ないのですが書評を見ると、「自分の人生なんだから、他人から承認を得る必要はない」とあります。迷惑をかけてもいいとあります。確かに。これには賛成です。でも反対です。こんな事をやらかし続けていたら人脈なんて築けないでしょうし、それこそ仕事を通して友人を得るなんてこともありません。どこかで見つければ、冷ややかな目を向けられるのではないでしょうか。

そういう勇気を持て。ってことですね。納得出来るのは半分です。で、なんで二度も入って来た彼が辞めることについて、私がいい気分ではないかという点について考えてみました。下記になります。

  • (何の根拠もないが)二度も戻って来たんだから、普通は一年はやるだろうと、私が無意識に思っていた
  • 1日でもいいから、早めに私に教えて欲しかった。
  • 今回携わったビジネスに関して、完全に立ち上がるまでは辞めないと面接時にコミットしたにもかかわらず、嘘をついて辞める決断をした。途中で逃げ出した訳です。これは、履歴書に汚点として残ります。
  • 転職先の年収と今の年収では400万ぐらいの開き(プラス)があることに関して、俺にとって当然だと傲岸になっている。むしろ今まで過小評価しやがって。。的なものが見える。何か裏がないのかという事に関して盲目になっている
  • 金しか考えていない。仕事内容では二の次。

特にお金しか考えていないところが、私的には受け入れられないです。。いやいいんですよ。私もそういう時期がありましたから。。でも、その理不尽な事をするには、鬼気迫るものがない。。感じられない。。本当に何年も辛い思いをしてきて何とか現状を打破したい、というような。。もっと演技でもいいから、迫力がある理由や雰囲気を作るもんですよ。(もしくは前述のように、何か一仕事を終えてからとかね。それなら分かる)

でも2度も入ってすぐに辞めるんだったら、ちょっと前に俺に言おうよ。。何だか寂しいじゃない。。ま、それだけのつながりだと思われていたんでしょうけど。。

断言します。またすぐに辞めます。お金だけを目的にすると、他の可能性について目がいかなかったりします。仕事の内容についていろいろと周りに聞いたといいますが。中途半端な状態で転職する事で壊れる人脈、影響範囲についてもよく考えるべきでしょう。ちょっと意地悪に言うと、毎年のように転職している訳で本当の意味でキツい仕事や修羅場を経験していないのでしょう。ちゃんとそういう経験をしてそれを克服してから(一段落付けてから)転職した方がいいよって言ったんですが。。。もう何を言っても聞かないのです。。多分そうやって今までも逃げて来たんでしょうね。。

下記のような本は読まなかったのかな。。

常に感謝をするこころ。常に努力をすること。不誠実なことはしないこと。などなど。。こういった本は読まなかったんでしょうね。。何度か説得の場を設けたときの彼の言葉が忘れられません。

「今まではそういった言葉に対して敏感に反応し、周りの心象を悪くしたくないから避けて来た。これからの自分は変わる。そう言う事を断ち切って行きます」

でもさ、あんた、そんな性格じゃないんだよね。。長い付き合い(いや、短いか)の中で感じたけど、そういう冷徹な事は出来ない人なんだよね。でも、ウソかもしれないよね。それも。他にもっと理由があるのかもしれないですね。もう何を言っても周りの反応は、

「またウソ言ってる。本心からではないよ」「またすぐに辞めるんでしょ。ほらね」

外資系での転職では転職回数は関係ないといいますが、実際にはチェックします。平均して1年に一回、つまり概ね毎年職を変えているような人間を採用するということは、よっぽど特別な理由があるからに違いありません。だってすぐに辞めてしまうのは目に見えている訳であり、採用費だって馬鹿になりません。年収の2,3割とか持って行かれますからね。

仮にエージェントが紹介する人材の年収が1,000万であれば、めでたくその人が紹介した会社に転職が出来れば、こちらは200,300万をエージェントに支払わないといけないわけです。これをすぐに辞めるような人を選んでまた来年に200,300万払うのは利口な人がすることではありません。こういった事情をふまえて、採用を決める会社には何か理由があると考えるべきでしょう。

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IT業界は2014年現在売り手市場だけど。。

IT業界は2014年現在、売り手市場みたいですからね。。本来の価値よりもかなり高い価値で取引(すいません。人です)されています。ただ、それが飽和したらどうなるでしょう。ここ1,2年は足りないでしょうけど、2,3年したら逆にしぼんで行くと思います。私。

だってですよ。。世界を見て下さい。日本人にしかできない仕事なんて減って来ているんです。また日本語も英語もペラペラって外人がたくさんいるんです。中国は既に飽和状態。今はインドネシアやタイ、マレーシアのマーケットでは日本語がしゃべれるひとがたくさんいます。次はアフリカです。南アフリカですかね。(ここでは言えませんが)日本の名だたる企業は既にこれを見越してアフリカ方面に関して色々と調べていますし、既に投資を開始しています。

当然ながら、人件費も安いでしょうし英語も日本語もしゃべるひとがたくさん生まれると思います。今は技術職と事務系処理が主にオフショアされていますが、そのうち日本がアメリカのように移民を受け入れる決断をした場合、オフショアではなくオンショアでそういった人が日本に増えます。英語も日本語もペラペラ。且つ文句を言わずに安い給料で文句を言わずに毎日働いてくれる。そんな人が近い将来、日本にあふれる可能性もあります。

余談ですが、移民に関してアメリカではかなり問題になっています。特にメキシコからの移民が多く、そういった人が大量に流れ込む事で全体的な賃金の下落やアメリカ本土の人の仕事を奪ったりしています。今まではそうでした。ただ、そうは言ってもいられない状況があります。移民を禁止する訳には行きませんので現状打破する必要がある訳です。

問題は不正に(不法に)アメリカに移民として入ってくる人の数が圧倒的に多く、管理出来ていないということです。管理されていないから、税金も取れないし数も把握できない。いくら国境警備を強化してもどんどん移民は来る。そんな中、もっとリーガルに移民が入りやすい環境を整える動きが既に始まっています。移民のハードルが下がれば、リーガルに移民しやすくなります。アメリカ当局として正確な数を把握しやすいですし、何しろ税金を納めてもらう人が増えるわけです。逆転の発想ですね。数が分かれば、そういった人向けの商業施設を増やせば売上げも上がるでしょうし、雇用も生まれる。ということで、移民に対してネガティブな感情しかなかったのが、どんどん変わりつつあります。

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話を戻します。

こういった事情を知ってか知らずか、転職を繰り返し。。英語がしゃべれることを売りにしたり(今はいいけどね)、技術力が高いことを売りにしたり。。今はそれでもいいと思います。しかし、上で書かせていただいた未来が近くに迫っている事を考えると、別の視点で物事を考えておくべきです。

  • 人間力を磨いておく。つまり人脈です。
  • 人柄力を磨いておくというか、自分のうまみを分かっておく(得意分野)
  • 副業を進める。自分が得意な分野でお金を得られる仕組みを作っておく
  • 若いヤツが入って来て、自分の技術力が追い抜かれた場合、何をメインにして食って行くかを常に考える
いやー俺は頭がいいから、若いヤツには負けないよ!って人も中にはいらっしゃると思います。でも、全員じゃないですよね。適当にではなく真剣に未来を考えておく。でも、人脈が一番大事かな。

技術力ではなく、人間力。人柄力って言うのかな。そこを磨くというよりは、殺さないようにした方がいいよってことです。口べたで話せないけど閃きがすごい。みんなを和ませる力がある。気遣いがすごい出来る。などなど。技術力、営業力、経験、があるのはもちろんの事、それ以外のスキル(って言っていいのかな)が意外に大事です。

外国の企業で働く場合や、日本の外資系企業であれば、そんなの関係ないでしょ。経験と知識でしょ。

確かに。でもそれだけではたくさんいる他の人から抜きん出ることは出来ません。経験と知識。それと合わせて例えば癒し系力、気に入られ力、気配り力、etc。これ、意外と外国人と仕事をする上でも大事なのです!(いわゆる会社立ち上げ、ベンチャーとはちょっと違いますが。あくまでもそれなりのたくさんの人数がいる外資系企業での話です)

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相手に気に入ってもらえれば、(たくさんある仕事の中で)自分が頼んだ仕事を割と早めにやってもらえたり、自分にとって都合のいい情報を教えてくれたり。相手も人間なので、こちらで良くしてあげればいろいろと返してくれます。いろんな本を見ると実力主義で切り捨て主義、みたいな事が書いてあります。先の本のように、「嫌われる事は勇気だ」みたいな事、書いてありますが、はっきりいって違います。

「嫌われること」は勇気が必要であり、他人のしがらみ(他人の都合だけ)で自分の人生を狂わせられることから逃れようっていう、論理・思想は分かります。でも、先の私の部下ではないですが、人の家に遊びに行っていろいろと食い散らかして飲みかけ食べかけで他人の部屋を汚して、片付けもすいませんも言わずに突然家に帰るっていう行為を推奨しているのでしょうか?この本は。。

多分違うと思います。ちゃんとやるべき事をやった上でそれでもなお辞めるということに対して、周りからとやかく言われるであろうから、それは無視しましょうってことだと思います。自分はこれとこれをちゃんとこなした。だから辞めても文句は言われない。そういう状態でやれってことだと私は理解します。

「嫌われる勇気」って本を読んでしまい、「あー今すぐ自分がしたいことをするのに、他人に文句を言われる筋合いはないってことね」と言ってどんどんと周りに迷惑をかけることは止めましょう。違う。全く違う。ちゃんと一区切りついてから、ですよ。自分が関係する仕事に算段を付けたり、ある一定以上に落ち着かせた上で、私はこれからの自分の人生をやりたいようにやりますって言えば、多少は反対されるけど強く文句は言われません。だって、ちゃんとそれなりの結果を残している訳ですから。。

その辺のはき違いをしないように気をつけてください。そして、「嫌われる勇気」だけではなく、「道をひらく」を読みましょう。今も昔も仕事をする上での礎はここにあります。嫌われる勇気だけじゃだめってことです。