仕事が出来るという定義は、人ぞれぞれの解釈があると思います。就いている職種や環境によって全然違ってもきます。私の職種である以下を軸に考えてみたいと思います。

  • 「外国で作った製品の日本導入支援」
  • 「導入後の製品エンハンス(改善)要求をグローバルに要求して飲ませる」
  • 「お客様からの声を製品改善に素早く反映させる」

各種日本側の要求を無理矢理globalに理解させて変更させても、それは会社としてゴールにはなりません。同じ製品を全世界展開しているので、日本としての要求事項を飲ませたとして日本以外の国では不要な機能であったり逆に不利益を被って、他国のお客様の契約がなくなる可能性があります。結果、会社全体の売り上げが下がるという事につながりかねません。

日本の要求を伝えつつも、全世界展開している製品の事を考えてトータルバランスをとって行くことがメインの仕事になります。また、アメリカがベースの製品であるが故に日本人が要求する細かい変更が理解されにくかったり、またその数も膨大にのぼるため、日本が要求したとしても相手が忘れたりしている場合が多く、日本人ならすぐに変更対応が完了出来そうな事も平気で一カ月かかったり、場合によっては半年かかったりします。

そういう状況を細かくトラックして、定期的にリマインドしていきます。ちゃんと作業をしていれば、globalの製品担当者からの信頼も得られて仕事がうまくいきます。

ただ、どうしても理由があって日本にとってはとても重要なのに、その要求が通らない事があります。うまく行かない理由はいろいろとあります。主な理由は以下。

  • 状況を説明する日本側の説明が下手で、うまく惨状が伝わっていない。
    • うまく伝えれば、うまく説明できれば要求が通る
  • 日本よりもrevenueを生む他国の追加/変更要求があり、日本の要求のpriorityが下がっている。

ただ、今まで他国の要求がexecutiveの鶴の一声でtop priorityになったことがあります。上記のような論理的な理由を全てすっとばして、ある国のprojectが最優先で実行されることがあります。

medium_3056838362photo credit: macwagen cc

何故でしょう?

もちろん、色々な理由があるとは思います。ただ、長い期間をかけて色んな国の色んな要求を対応する順番を決めてきたのに、それをすっとばして鶴の一声でprojectが実行される事が決まってしまう事が起きるのは何故か?

それは極論を言うと、「雑談力」ではないかと思います。

極端すぎました。以下は、私の完全な個人的な意見ですので、それは違うとおっしゃる方もいるかと思いますがご容赦を。

要は論理的なことばかり言っていてもダメです。仕事ばかりテキパキ出来てもダメです。ただ、これからお伝えする手法は実際にその外人と会った事がないと効果がなかったりしますが、基本的にうまくいくはずです。

電話会議が開始した冒頭や最後に、近況や挨拶などのかけ声的なことをお互いに話します。元気?今、夜遅いけど大丈夫?などです。

ここがチャンスです。

自分の事を話す時

  • いやー腰が痛くて寝れなかったよ。
  • 週末にディズニーランド行って疲れたよ。
  • 週末に子供と、スケート行って転んで大変だったよ
  • 初詣に行ったよ。
  • 声が眠そうだけど、大丈夫?

相手が何か言ってくれたときには、何とか趣味やら好きな事を聞き出す方向に持っていきましょう。いろんな状況をネタにして話しましょう。犬が近くで泣いていたら犬好きかもしれませんし、救急車のサイレンが聞こえた場合は何か事件があったのかもしれません。とにかく、何でもいいので周りの環境を糸口に話をしましょう。

同じ人と電話会議を続けていくうちに、もっと打ち解けていくでしょうしもっと個人的な話にも発展する可能性もあります。もちろん、電話会議に出ているメンバーがたくさんいたり、偉い人が出席している場合はそんな個人的な話はできません。少人数のときにトライしましょう。

medium_14614897501photo credit: Just Ard cc

そういった積み重ねで仕事上の付き合い以上の関係を作り出すことが大事です。そういう信頼を得る事が出来れば、自分の説明だけでは突破できない交渉にも、強力な援護射撃を得る事が出来ます。自分の交渉力がないことの裏返しではありますが、事を完遂せしめることが大事です。また、そういった信頼を勝ち取るのも能力の一つではないかと私は思います。

私はどうやらそういった援護射撃をしてくれる人がたくさんいるらしいです。アメリカ出張は何度も行っておりますが、初めて向こうの偉い人に大して日本の状況をプレゼンする、という場がありました。私にとって外人のexecutiveを前にプレゼンをするのも初めてでしたし、現地で目の前にして説明するのもかなり勇気が要りました。

何しろ、executivesは15人ぐらい目の前にいて、全員が私のたどたどしい英語を聞いて頂いております。説明の都度、質問を受けるのですがテンパっていて答える事が出来ませんでした。そんなときに、私をあらゆる場面で救ってくれた外人がその場にいました。

ちゃんと日本の習慣や実情を知り尽くしており、私が説明する際にピンチにおちいったときには必ず助けてくれました。初対面ではあったものの、ものすごい優しい人で機転も聞いて頭がいい人でした。その方とは今でもつきあっております。かれこれ7,8年の付き合いになるでしょうか。その方が日本に来た時は、朝まで飲んだりして親交を深めております。

私が言いたいのは雑談力が大事であるということ。その為の情報収集を普段から行っておきましょう、ということです。

外国の状況を知るにはTIMEを読むのが一番いいと思います。例えば、私にはインドネシア人の友人がおります。最近、JOKO WIDODOという方が大統領に就任しました。その記事がtimeに載っておりました。インドネシアでは、役所の手続きがred tape/bureaucratic(官僚的)なことが問題になっており、色んな申請をしても通るのに平気で1年待たないと行けないという状況があるらしいです。これを打破しようとしているのが、JOKO WIDODOさんです。その事をインドネシア人の彼にネタとしてふってみたら、現地人でないと分らない話をたくさん話して頂き、私の話のレパートリーが増えました。

medium_5251617568photo credit: isriya cc

最近では、中国主席の習近平さんの記事がTIMEに載っておりました。中国人の部下に習近平さんは、小さい時に7年間ぐらい洞窟で暮らしていたんだって、すごいよねー。中国では普通はコネでどんどん政治家として上にあがっていくのに、習近平さんは違うんだってねー、なんてことを質問/雑談したりしました。やっぱりそこから話は広がっていき、その部下とより親密な関係になれたと思います。

timeで外国の情報を得るだけではなく、自分の趣味とは関係ない分野の本を無理して読む事も大事だと思います。私はウェブ技術系の人間なので、世界史やら芸術・美術などの話には疎いのですが時々そういった本を買って、嫌々ながらも読んでおります。その本で得た知識は、色んな人を話すときの肥やしになってよりその方との関係が深くなるのに貢献して頂いています。

なので、

雑談力を磨くためにたくさんの本を読んでください

自分が好きな分野も嫌いな分野においても、様々な知識を頭にINPUTしておきましょう。人間関係を構築する中でその知識・情報をうまく使って相手により親密な関係になることができれば、この仕事/要求の交渉はもうちょっと英語がうまくしゃべれればうまくいくのに..または、自分にもっと表現力があれば相手に理解してもらえるのに..というときに、相手が一肌脱いでくれます(またはその可能性が上がります)。

結果、自分では越えられない壁を越えることができ、仕事がスムーズに進むということが日常茶飯事的に発生していくと思います!

頻繁に本を買っていたら財布が痛いので、歴史の本や話題の小説でも何でもいいので図書館で借りて読んでみてください。たくさんの本を読んで、INPUTをさくさん増やしましょう。結果、人間関係構築にも役立ちますし、何より自分の知識やボキャブラリーが増えますし、新しい考えが身につくこともあり全て自分のプラスにつながります。

また、本を読んでばかりいてもダメです。当然喋る方のINPUTも日々行っていく必要があります。自分が持っている以外の知識のINPUTである本をたくさん読むことに加え、英会話も継続して新しいフレーズを身につけていくことも英語の体力をつける意味でとても大事です。受験生を例にとりますと、勉強も大事だけ(本をたくさん読む)ど体を動かすこと(喋る方のINPUT、口の筋肉を定期的に動かすこと)も大事だ、ということです。