外資系の会社に勤めております。外資系だから全員が英語ペラペラなんでしょ?って、外資系以外の日本企業に勤めている方は思われると思います。私自身も外資系企業に入るまでは他の人と同じように考えておりました。

実情をお伝えしますと、会社の合併などを通してこれまで日本の会社のみを相手に業務をこなしてきた、英語を普段話さない人たちが社員になるケースがあります。逆に、外資系企業の場合でも日本の支社の資本割合において、日本の別の会社が親会社の持ち株の割合が多く、日本側の意向が外国の会社より強く反映される場合、外資系企業とは名ばかりでほとんど日本企業と変わらない場合があります。

私が感じるところでは、ここ4,5年(現在は2015年)の間に特に日本企業・外資系企業に関係なく英語を喋る必要性が増えております。ただ、5年以上前(この記事を書いているのは2015年)は日本企業であればそんなに英語を喋る必要はありませんでした。その理由を少し考えてみました。

英語をしゃべる必要性のなさ

  1. 自分の会社の業務範囲で、英語が必要ない
    自分、または自分以外の社員の業務範囲・責任範囲を見ても、英語の書類を必要としたり、英文メールを書く必要性、その機会自体がない。
  2. 会社の顧客の業務で英語を使う必要性がない
    1.とほぼ同義ですが、顧客の業務範囲の中で英語を使う必要性がない。ミーティングで会う方がすべて日本人であり、顧客から求められる書類も全て日本語で問題ない。

英語をしゃべる必要性が出始めた理由

  1. 日本だけを相手にする商売では、マーケットが飽和状態になってきた
    日本語を主な言語としてしゃべる人間の数より、英語を話す人口の方が圧倒的に多いわけです。そちらを対象にウェブサイトを整えたり、商品を売る方が人口が多い分、利益が上がりやすく
  2. なんとなくそういう雰囲気にする回りの状況
    TVコマーシャル、英会話学校で英語を話せることが今後重要になってきますよと、どんどん宣伝をすることで、本来英語を必要としない人達の不安感を高め、英語が話せないと人生の終わりであるような洗脳を続けている状況があります。
  3. 自分の会社の顧客に訪問すると、外国人が出てくる場合が増えてきた。
    今までは必要がなかったが、お客様に外国人の方が含まれている場合、会話で使う言語は全て英語、提出する書類も全て英語、会議の議事録も全て英語、という状況が珍しくなくなってきた。
  4. 働き方の多様性が日本でも認知されてきたおかげで、外国人にとっても日本で働きやすい環境ができてきた
    自宅から作業する(telecommute)、フレックス、など、数年前はアメリカが先行していた働きやすさについて、日本でも環境が追い付いてきました。オフィスで決まった時間に仕事をするだけが、仕事の仕方ではなくなってきた結果、オフショア(外国で日本よりも人件費が安い労働力)を使って仕事をしていただく機会が増えてきています。

いずれにせよ、猫も杓子も英語、英語な世の中になってきたわけです

そんな状況の中でもなお、かたくなに英語をしゃべることをなるべく回避している人がいます。正しく言いますと、英語はしゃべっています。ただし、自助努力でもっと話せる、聞けるようになろうということをしないのです。

I hate this job英語が必要とは感じていても、それは仕事だから仕方なくやることであって自ら進んで勉強するなんて絶対いやですと。。そういう方が中にはいます。それでクビにするならしてみろと。。そんな意気込みが見えます。

まぁ幸運にもその方は仕事ができるので、その時点で英語がしゃべれないからクビにはしません。ただ、会社の方はどんどんと変わっていきます。個々の社員に求める内容も変わってきます。その流れの中で、会社が要求する範囲と個人が持っているスキルに大きくズレが生じた場合、将来的にクビになる可能性があります。

それはそれでありかもしれません。しかし、本来一人で済む仕事も英語がしゃべれない・聞き取れないためにもう一人、リソースを投入しないといけません。コストがその分余計にかかります。

つまり、会社も上司も考えが甘いのです。英語力が上がるようなアプローチを会社から仕掛けてみて、ある一定期間中に向上が見られず、英語の為に追加リソースを投入しコストが掛かっているのであれば、心を鬼にしてその人材を切るべきなのです。

いい人材がなかなか見つからないから、もうちょっとなだめすかして頑張ってもらうというのも一つの手ではあります。1つの手ではありますが、お互いに疲弊してきてしまいます。長い目で見るといいことではありません。

1. 仕事ができる   =  英語が喋れる
2. 仕事ができる >  英語が喋れる
3. 仕事ができる  < 英語が喋れる

実にたくさんのパターンの人が世の中には存在します。 5,10年前によく見たのは、3.のタイプの人です。会社がそういう人材ばかり選んできて採用したというのもありますが、かなりこれには参りました。下手をすると、日本人なのに日本語が下手という人もいました。もちろん英語はネイティブなみでした。

こういう人材を採用する側の人間が英語が喋れなかったり、ネイティブに憧れていると3.の人材を採用してしまいがちです。本来は、1. の人間を採用しないといけないのですが、短い面接の時間ではそこまで見切ることは難しいです。

上記の順番(1,2,3)の順番で採用を考えるべきだと思います。会社の規模やステージによって最適な人材というのは違ってきます。以前は、3のカテゴリーの人間は採用しちゃだめだなーと思っておりましたが、最近は2.のカテゴリーの人もちょっとご遠慮いただきたいと思うようになりました。

しかも、それを笠に着て強気に出るとは。。2.のタイプの人間でも好戦的ではなければいいのですが。。まさに、なかなかいい人材はいないものですね。。人材採用では一生悩みそうです。使用期間の三か月で見抜ければいいのですが。。会社の体力がないと、次から次へ採用を進めていくのは難しく、このぐらいのレベルなら我慢して使い続けよう、そう思うのが関の山かなと思います。

2909949679_92bed4c83dphoto credit: zone3

会社が要求する枠にはまらない人は、たとえ優秀であろうとどんどん切っていく。辛いけど、そういうことをしていかないといけないと思うようになってきました。会社の理念にそった人材が集まらないし、結局いい人はどんどんと他に流れていってしまうのではないでしょうか?会社が要求するレベルに達していなければどんどん評価を下げる。下げた理由を明確に本人に伝える。そういうことができていない会社が多いような気がするのは私だけでしょうか?